いよいよ今年も夏がやって来ます。夏と言えば海や山に出かける事も多いと思いますが、各地で多くの夏祭りがおこなわれます。
皆さんは、どんなお祭りを思い浮かべるでしょうか?皆さんそれぞれに、思い出の夏祭りがあるかと思います。ここでは、「秩父神社」の摂社の一つ、日御碕宮(ひのみさきぐう)の例祭、秩父川瀬祭を紹介しようと思います。
秩父神社と言えば、秩父地方を代表する神社で、二千余年の歴史を持ち、天正12年にその社殿は徳川家康によって再建されました。その境内にはいくつもの摂社、末社があり、その一つが日御碕宮です。
秩父と言えば、京都祇園祭、飛騨高山祭と並んで、日本三大曳山祭りの一つに数えられる、秩父夜祭が有名ですが、夏の秩父と言えば川瀬祭です。
秩父川瀬祭は、秩父夜祭に対比する祭で、夜に対して昼、山に対して川、冬に対して夏、大人に対して子供のお祭りです。
川瀬祭は万治2年(1659年)の文章に記録があり、350年もの歴史のある祭です。
時期
川瀬祭が行われるのは、7月19日、20日の二日間です。
19日(宵宮)
ごご1時頃から秩父神社に向けて、山車の巡行が始まります。屋台4基、笠鉾4基の8基の山車が曳き回されます。
この日は、スサノオを迎える、「天王柱立神事」が行われたり、深夜に若者が荒川の水をくんで、神社の境内に撒く「お水取り神事」も行われます。また、20時より、道の駅ちちぶを会場として、花火大会も開催されお祭りに花を添えます。
20日
10時頃より山車の巡行が始まり、中村町広場へ集まります。巡行は夜まで続き、その一環として東町屋台が秩父夜祭のクライマックス舞台として有名な団子坂を勇壮に駆け上がります。
13時より神輿行列が神社を出発、山車の集まった中村町広場前を通過し、荒川の武之鼻橋へと向かい、神輿洗いの儀式が行われます。400㎏ほどの神輿を40人ほどの若者たちが担ぎ、荒川の清流へと入っていきます。
秩父川瀬祭は秩父夜祭ほど知られていないようですが、夏も冬も勇壮なお祭りが見られる秩父。日本人として心躍る場所です。
交通
- 秩父鉄道 秩父駅より徒歩3分
- 西武鉄道 西武秩父駅より徒歩10分
- 車駐車場 市営宮地グランド
19日(13:00~22:00)
20日(10:00~22:00)