電気自動車のヒーター
投稿日:2016年12月16日 更新日:
こんな日は暖房の効いた車の中はとても快適です。外でどんなに冷たい風がぴゅーぴゅー吹いていても、快適に移動できます。
ところで、最近街で電気自動車を多く見かけるようになりました。時代はどんどん変化して、環境に優しい車が求められる様になってきています。
で、今日のような寒い日、エンジンのない電気自動車はどうやって暖房をきかせているのか?普通の車ならエンジンでガソリン(または軽油)を燃やして、温まった冷却水の廃熱を利用して暖房を効かせていますが、エンジンという熱源のない電気自動車はわざわざ熱を作り出す必要が有ります。
ではどうやって?世界で一番売れてる電気自動車として有名な日産リーフの例では、メインのグレードで、PTCヒーター(空気加熱式)とヒートポンプ式ヒーターの二つを併用しています。PTCヒーターは電気が流れ温度が上がると電気の流れが少なくなり、電力消費が少なくなる特徴を持っています。ヒートポンプ式は、家庭の空調ではすでに以前から使われていますが、自動車に搭載したのはリーフが世界初だそうです。これは、外の空気の中にある熱をエアコンのシステムを使って取り込み、その熱を車内の暖房に利用する仕組みです。
ほんの数十秒で温風が出てきます。(エンジン式の車なら暖機しないとなかなか温風は出ません。)ただ、どちらも電気自動車の要の走行用電力の一部を使って動作するので、走行距離が少々短くなるのがつらいところです。
そのため、リーフにはシートヒーターとステアリングヒーターが装備されています。こちらもほんの数十秒でほかほかになるので快適です。しかも、走行用電力をほとんど使わないので電気自動車にはもってこいでしょう。
執筆者:マリオ