「建国記念の日」戦前は「紀元節」と言いました。
投稿日:2017年2月11日 更新日:
「記念日」ではなく、「記念の日」となったのもいろいろな紆余曲折が有ってのことのようですので、「建国記念の日」を定めた当時、それに関わった人たちにとっては、”の”が入るかどうかが大切な事だったのでしょう。
この、建国記念の日は戦前は「紀元節」という祭日でした。でも2月11日に日本が建国されたと言う事ではありません。日本が国として正式に建国され、成立した日は明確でないので、初代神武天皇が即位したと言われる紀元前660年1月1日の日付を新暦で表したのが、2月11日。
この日を明治6年に「紀元節」として定めて、翌年から適用されました。その後、大東亜戦争で敗北し、進駐軍の意向で廃止されましたが、昭和41年に、日本の建国を祝う国民の祝日として「建国記念の日」が定められ、翌年より適用されました。
神武天皇が実際に存在したのかどうか、即位が弥生時代の初めの頃というのも疑問がありますが、それがまたいろいろ想像させてくれて面白い気もします。
日本にはいろんな祝日がありますが、ただ休日だから休むだけでなく、その日がどんな意味の日なのか考えながら、休日を過ごすのもいいかもしれませんね。
執筆者:マリオ